診療内容

肉眼では見る事ができない神経を、確実に見ながら治療します。 根管治療

根管(こんかん)治療とは?

今までの歯科治療で「虫歯が歯の神経まで進行している」と言われたことはありませんか?
歯の根の中には、神経や血管が入っているとても細い管があります。これを歯科用語で「根管」といい、虫歯による細菌感染を受けたり、既に神経のない歯でも根の先端にまで感染が及んだ場合に炎症が起きて膿が溜まり、酷い痛みや違和感を覚えるようになります。そうなると、根管をきれいに掃除して感染物質を除去する必要があります。
そのような歯の根の治療を「根管治療」と呼びます。

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肉眼やレントゲンだけでは細かい根管は確認できない

レントゲンでも歯の神経を確認することはできます。
しかし、レントゲンで確認した時は3本だろうと思われていた根管が、マイクロスコープで確認すると4本や5本もあった…など、肉眼やレントゲンだけでは正確に見えていない可能性もあるのです。
そういった根管の見落としや感染物質の取り残しがあると、治療後数年してから再び痛みが出てきてしまうといったトラブルが起きてしまいます。
そんな問題を解決するのがマイクロスコープです。
肉眼の約20倍まで拡大できるマイクロスコープは、細かな神経や血管が張り巡る直径1mm以下の根管内を正確に映し出し、見落としや取り残しの無い高精度の根管治療を行うことが可能です。

根管の感染物質を除去

MTAセメントを用いた根管治療

深い虫歯でも歯の神経を残すために!
強い抗菌作用 高い生体親和性 優れた封鎖性能
神経と虫歯が近いと、従来の治療では歯の神経を抜かなくてはいけませんでした。しかし、歯の神経を抜くと歯の寿命は短くなってしまいます。そこでMTAセメントという特殊な素材を使うことによって、できるだけ歯の神経を残す治療を行うことができます。
  • MTAセメントのメリット
  • 深い虫歯の神経を抜かずに残すことが可能!
  • 高い抗菌性・封鎖性で治療時の感染リスクを軽減!
    通常の根管治療 根管の清掃 消毒 充填剤で密封
    MTAセメントを用いた根管治療 根管の清掃 MTAセメントのみで消毒と充填を完了できるから治療時の感染リスクを軽減!
  • ヒビの入った歯や穴の空いた歯でも治療可能!
  • 通常の根管治療では治らない歯根嚢胞も再発を防止!
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ラバーダム防湿でより安全な治療 MTAセメントを用いた根管治療では厳重な感染予防処置が必須です。当院ではラバーダム防湿を利用して安全な治療を行っています。
詳しくはこちら

エンド(根管治療)系治療機器

エムブランデンタルでは、精密な根管治療を実現する様々な機器や素材を導入しています。
マイクロスコープと併用することで、より安全で確実な根管治療を行うことができます。

超音波治療機器
「スプラソン P-MAX」
超音波振動により微細な動作が可能な治療機器で、歯肉や歯周組織に安全で、痛みを伴わずに確実に根管治療を行うことができます。各種チップが用意されており、根管口明示、根管内洗浄、根充材除去などを行うことができます。
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スプラソン P-MAXに装着する
「エンドチップ」
スプラソン P-MAXに装着する器具です。
根管内で破折してしまった根管治療用の器具や、被せ物を歯に取り付ける際に取り付けられる土台が残ってしまった場合などに、より安全・確実に除去することが可能です。
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反復回転運動搭載エンドモーター
「Xスマートプラス」
極小な歯の根の先まで充填剤をしっかり行き渡らせるために根管を拡大・形成する根管拡大装置です。
根管が複雑な形状でも異なる角度で反復回転運動を繰り返し、短時間での根管拡大・形成を実現する次世代のNiTiファイルシステムにも対応。歯質への食い込みを抑え、ファイルの破折を軽減します。
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Xスマートプラスに装着する
「ウェーブワンゴールド」
Xスマートプラスに装着する器具です。
根管形成などに使用されます。
独自の熱処理工程により誕生したゴールドワイヤーの採用により、高い柔軟性を実現しています。
また、疲労破切抵抗性の向上による破折リスクの減少や、切削効率の向上による拡大・形成時間の短縮で、患者様の安全・負担に配慮しています。
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